おかげさまでTTSneoは、
初版が公開されてから10年ほどが経過しました。
TTSneoは、Windows 95時代からの開発環境で設計されているため新機能の対応が技術的に困難になっています。
また、TTSneoを利用するために必要な実行環境(Visual Basic 6.0ランタイム)も、Microsoft社のサポート終了期限を過ぎ、今後のWindowsでは動作しなくなる可能性があります。
参考 Microsoftウェブサイト Windows Vista、 Windows Server 2008、および Windows 7におけるVisual Basic 6.0 のサポートについて
みなさまが作成したソフトウェアをより便利に、末永く使っていただくためにも、TTSneoをご利用の皆様に、新しい日本語プログラミング言語「プロデル」をおすすめいたします。
プロデルは、TTSneoらしい日本語プログラミングの考えを引き継ぎ、よりわかりやすく、より便利に、より日本語らしく、進化した日本語プログラミング言語です。
TTSneoユーザから見たプロデルの魅力をご紹介します。
魅力 その1「ズバリ、高速化!」 |
魅力 その2「機能が豊富!」 |
魅力 その3「オブジェクト指向プログラミング!」 |
魅力 その4「プロデルデザイナ」 |
よくある質問 |
「プロデルでTTSneoプラグイン」を使うことで、
TTSneoの関数や命令、またTTSneoで作成したプログラム中の手順を
実行することができます。
このプラグインを使えば、TTSneoで作成したプログラムを
段階的にプロデルへ移行することもできます。
「実行環境の向上」と「インタプリタの向上」により、TTSneoよりも実行処理速度が大幅に速くなりました。
TTSneoがVisual Basic 6.0の環境上で動作していたのに対して、プロデルは.NET Framework(CLI)で動作します。
.NET Frameworkは、中間言語を用いるなどして、Visual Basic 6.0よりも大幅な高速化が行われています。
TTSneoが実行時に文法を解釈して適切な命令を探して実行する形式でした。
プロデルは実行する前に文法を解釈し、事前に可能な限り命令を探しておくなど、準備を行ってから実行しています。
プロデルは、TTSneoで欠点だった処理速度が大幅に改善されています。
プロデルには、豊富な機能やオブジェクトが用意されています。
TTSneoでは、ウィンドウの部品を、XP以降のスタイルに対応させるには、manifestファイルを作成する必要があるなど面倒な上に、スタイルに対応しているGUI部品も限られていました。
プロデルでは、このような面倒な作業が不要になり、その上TTSneoでは使うことのできなかったより多くの部品を使うことができます。
プロデルには、これまでの標準的な部品に加えて、「カレンダ」やOfficeある様々な部品を貼り付けることができる「ツールバー」、「ステータスバー」などTTSneoでは技術的に対応できなかった各種部品を簡単に使うことができます。
スタイル対応、機能豊富なGUI
とGUI部品以外の機能も大幅に強化されました。
TTSneoでは未対応だったSSL通信を使ったPOP3/SMTPに対応し、
データベース操作では、AccessDBに加えて、SQLiteやOracle
DBにも対応しました。
もちろん、これまでのXML操作やOffice製品操作をプロデルから行うことも可能です。
Webサーバを構築できる環境があれば、
CGIやプロデル簡易Webサーバを使って、
プロデルでWebアプリケーションを作ることができます。
プロデルは、より高機能でより格好良いソフトウェアが作れます。
プロデルの機能を拡張するプラグインは、VB.NETやC#など.NET Frameworkに対応した言語で開発することができます。
またプロデルでもプロデルのプラグインを作ることも可能です。
プロデルは、オブジェクト指向プログラミングを導入しました。
「オブジェクト指向は難しそう」と思うかもしれませんが、
オブジェクト指向と、日本語プログラミングの相性は、ぴったり!!
TTSneoの時には、感じなかった「日本語らしさ」を感じることができます!
継承、カプセル化、多態性といった、オブジェクト指向に必要な機能を
サポートしました。
これにより自分で種類(クラス)を定義して、インスタンスを作ることや
既存の種類を継承して、機能を拡張することもできます。
もちろんオブジェクト指向が理解できなくても、
これまで通りの「手順」を使ってプログラムを作ることも可能です。
プロデルは、より本格的なソフトウェア作りにも対応しています。
プロデル専用の開発環境「プロデルデザイナ」は、
TTSneoデザイナの雰囲気そのままに、より便利になりました!
TTSneoの人気機能の一つ「ウィンドウの設計」画面は、プロデルでも健在です。
TTSneoデザイナでは対応していない、
部品のコピーや元に戻すなどにも対応してより使いやすくなりました。
ウィンドウの設計画面
プロデルデザイナのもう一つの売りは、入力補完機能です。
IMEとプロデルデザイナが連携しているため、 未確定状態の時から候補を提示してくれます。
プログラムを編集する「プログラムの編集」画面では、 構文による色付けが正確になりました。
また、開発環境の向上により、長いプログラムを作成中に、
強制終了されることがなくなりました。
これで落ちる心配もなくプログラミングに集中できます。
TTSneoデザイナ良さそのままに、より便利になりました。
実行可能ファイルのアイコンには、 様々な種類(アルファチャネル対応、256×256のVista用PNGアイコンなど)の アイコンファイル指定ができるようになりました。
プロジェクトモードでは、実行可能ファイルのバージョン情報に
詳細情報を指定することができるようになりました。
実行可能ファイルに直接必要なファイルを同梱できるようになり、配布するのは実行可能ファイル1つでOKです。
実行に必要な.NET FrameworkもWindowsに標準搭載なので、他のパソコンで動かない(><)ということもありません。
A.はい。
処理速度については大幅に向上しています。
A.いいえ。
プロデルは、TTSneo系統とは異なる新しいシリーズの日本語プログラミング言語です。
初代TTSからTTSneoへのバージョンアップとは異なり、
TTSneoで作成したプログラムを移行することは、できません。
ただし、TTSneoと類似する文法となる部分も多くあり、TTSneoを経験 した利用者にもなじみやすい言語仕様となっています。
A.いいえ。
プロデルの正式公開後も、TTSneoの不具合修正をしばらくの間は継続します。また TTSneo開発終了後も、公開は継続する予定です。
Windows XPよりも前の環境で利用されている場合や、メモリ、ハードディスク等に余裕のない環境で利用されている場合は、引き続きTTSneoを利用することをおすすめします。
A.できない場合があります。
プロデルは、TTSneoとは異なりオブジェクト指向プログラミング言語になりました。言語モデルの違いにより、提供されているライブラリや機能に違いがありますので、プロデルへ完全に移植できないことがあります。
なお、「プロデルでTTSneoプラグイン」を使うことで、
TTSneoの関数や命令、またTTSneoで作成したプログラム中の手順を
プロデル上で利用できます。TTSneoで作成したプログラムを段階的にプロデルへ移行することもできます。
A.できない場合があります。
実行環境や開発環境の変化によって、TTSneoで利用できた一部の機能が廃止されています。
プロデルで利用できる機能については、リファレンスを参考にしてください。