実行可能ファイルを作成する
作成したプロデルのプログラムから、
プロデルがインストールされていない環境でも実行できる形式(実行可能ファイル)を
作成することができます。
作成された実行可能ファイルは、Windows98以降の.NET Framework2.0が
インストールされた環境で動作します。
作成する方法
1.「ファイル」メニューから「実行可能ファイルの作成」を選びます。
または、ツールバーから「実行可能ファイルの作成」ボタンをクリックします。
2.実行可能ファイルのファイル名を指定して、[保存]をクリックします。
実行可能ファイルの種類
プロデルデザイナでは、次の形式で作成できます。
種類 | 説明 |
---|---|
実行可能ファイル | Windowsデスクトップアプリケーションとして生成します。 |
プロデルプラグイン | プロデルプラグインとして生成します。プログラムで宣言された種類が対象となります。 |
実行可能ファイル(コンソール) | コマンドプロンプト上で実行する実行可能ファイルを生成します。 |
コンパイル済み実行可能ファイル |
コンパイル済みのデスクトップアプリケーションとして実行可能ファイルを生成します。プログラムがコンパイルされますが、一部機能に制約があります。 (ベータ版機能です) |
コンパイル済み実行可能ファイル(コンソール) |
コンパイル済みのコンソールアプリケーションとして実行可能ファイルを生成します。プログラムがコンパイルされますが、一部機能に制約があります。 (ベータ版機能です) |
アイコンを指定する
実行可能ファイルには、独自のアイコンを指定することができます。
対応しているアイコン形式は、アルファチャネルやVista形式を含め、ほとんどの形式に対応しています。
なおアイコンを作成するソフトは、フリーソフトやVisual Studioなどで多く提供されています。
単一のプロデルファイルの場合
実行可能ファイルに独自のアイコンを指定する場合は、作成したプロデルのプログラムのファイル名と同じフォルダに同じ名前のアイコンを置いてください。
例えば、実行可能ファイルを作成したいプロデルファイルが、「アプリ.rdr」の場合
独自アイコンは、同じフォルダに「アプリ.ico」という名前で、置きます。
プロジェクトモードの場合
プロジェクトモードの場合は、「プロジェクトの詳細設定」画面で設定することができます。
バージョン情報を指定する方法
実行可能ファイルに、プログラムの概要やバージョン、著作権情報を指定することができます。
バージョン情報を指定するには、作成したいプロデルファイルがプロジェクトモードである必要があります。
設定方法
1.プロジェクトファイルを開いた状態で、「プロジェクト」メニューから「詳細設定」を選択します。
2.「プロジェクトの詳細設定」画面で、「詳細情報」のリストから編集したい項目を選び、
内容を右側へ入力します。
3.[OK]ボタンをクリックした後、「ファイル」メニューの「実行可能ファイルの作成」で、
実行可能ファイルを作成すると、バージョン情報が含まれた実行可能ファイルが作成されます。
ファイルの同梱
素材ファイルの同梱
画像ファイルや効果音などプログラム中で使用する外部ファイルを、素材として実行可能ファイルの作成時に同梱できます。
「素材として利用する」文に指定されたファイルが実行可能ファイルに埋め込まれます。
例えば、「タイトル.png」というファイルを実行可能ファイルに埋め込むには、次のように書きます。
「タイトル.png」を素材として利用する
素材として利用するファイルは、「素材リスト」種類を使ってプログラム中で利用できます。
また、素材は、アウトラインから追加・削除することもできます。
プラグインの同梱
プログラム中でプラグインの機能を利用している場合は、通常、実行可能ファイルの作成時にプラグインが同梱されます。
既定値では、プログラム中で使用している種類が含まれるプラグインを同梱しますが、オプションによってこれらのプラグインを同梱しないように設定できます。
作成される実行可能ファイルについて
作成される実行可能ファイルは、.NET Framework 2.0上で動作するプログラムが生成されます。
Windows 7またはVistaでは、作成された実行ファイルを配布するだけで、
プロデルがインストールされていない環境でも、実行可能です。
また、Windows XPなど、Windows 98以降のWindowsでは、
.NET Framework 2.0をインストールされた環境であれば、実行することができます。
実行可能ファイルには、作成したプログラムとプロデルランタイムが含まれた形で生成されます。
コンパイル済み実行可能ファイル(ベータ版)
プロデルプログラムをコンパイルして実行可能ファイルして生成できます。コンパイルした場合は、通常のインタプリタ版の実行可能ファイルに比べて繰り返し処理や配列の処理の速度が高速になる可能性があります。
注意点
インタプリタ版のすべての機能が利用できるものではありません。ウィンドウ部品関係など一部の機能が正常に動作しない場合があります。
コンパイルした場合でも.NET Frameworkのクラスライブラリは使用されず、プロデル標準機能やプロデルプラグインの機能が利用されます。また直接、中間コードが生成されるため、C#やVB.NETなどの他のプログラミング言語のコードへ変換する機能はありません。