繰り返し文
同じ命令を繰り返して実行するには、「繰り返し」文を使います。
繰り返し文には、いくつかの書き方があります。
1.指定した回数だけ繰り返す
指定した回数だけ、命令を繰り返すには、次のように書きます。
【繰り返す回数】回、繰り返す
/* 繰り返す命令文 */
繰り返し終わり
【繰り返し回数】で、繰り返し回数を書きます。
例 3回「わん」を表示する
3回、繰り返す
「わん」を表示する
繰り返し終わり
一行で書く
一行で書く場合には、次のように書きます。
【繰り返す回数】回、『/* 繰り返す命令文 */』を繰り返す
例 3回「わん」を表示する
3回、『「わん」を表示する』を繰り返す
繰り返した回数をカウントする
繰り返した回数を変数にカウントするには、次のように書きます。
【繰り返す回数】回
【変数名】にカウントしながら 繰り返す
/* 繰り返す命令文 */
繰り返し終わり
【変数名】に、カウントを行う変数を書きます。
例 3回、カウントする
3回、値にカウントしながら繰り返す
「[値]回目です。」を表示する
繰り返し終わり
2.変数が指定した値になるまで繰り返す
指定した範囲で、処理を反復するには、次のように書きます。
【変数名】を
【初期値】から 【増減数】ずつ増やしながら
【最終値】まで 繰り返す
/* 繰り返す命令文 */
繰り返し終わり
【変数名】に、カウントする変数を書きます。
【初期値】に、変数の初期値を書きます。(省略可能)
【増減数】に、一回実行するごとに加算する数値(マイナスを含む)を書きます。省略すると1と同じです。
【最終値】に、変数の最終値を書きます。(省略可能)
例
値を10から2ずつ増やしながら20まで繰り返す
値を表示する
繰り返し終わり
3.条件に応じて繰り返す
特定の条件に応じて繰り返すことができます。
条件を満たしている間は繰り返す
【条件式】の間、繰り返す
/* 繰り返す命令文 */
繰り返し終わり
【条件式】が成立している(○である)間、繰り返します。
例 1から5まで表示します
値は、1
(値が5以下)の間、繰り返す
値を表示する
値は、値+1
繰り返し終わり
条件式を満たすまで繰り返す
【条件式】になるまで繰り返す
/* 繰り返す命令文 */
繰り返し終わり
【条件式】が成立する(○になる)まで繰り返します。
例 1から5まで表示します
値は、0
(値が5)になるまで繰り返す
値は、値+1
値を表示する
繰り返し終わり
4.無制限に繰り返す
繰り返し文で、繰り返し条件を省略すると、無制限に繰り返します。
繰り返しから抜け出す場合は、「繰り返しから抜ける」命令を使います。
無限に繰り返すには、次のように書きます。
繰り返す
/* 繰り返す命令文 */
繰り返し終わり
例 [いいえ]をクリックするまで繰り返します
繰り返す
「続けますか?」を質問したものを結果へ入れる
もし結果が「いいえ」なら、繰り返しから抜ける
繰り返し終わり
5.配列の内容に応じて繰り返す
配列の内容に対して、繰り返し処理を行う場合は、「それぞれ繰り返し」文を使います。
配列については、「配列」の章をご覧ください。
【配列】を【要素変数】へそれぞれ繰り返す
/* 繰り返す命令文 */
繰り返し終わり
【配列】に繰り返す内容が含まれる配列を書きます。
【要素変数】にそれぞれの配列の要素を格納するための変数を書きます。
例 配列の内容を順番に表示します
一覧は、{「N-03B」,「F-04B」,「P-09A」,「SH-08B」}
一覧を要素へそれぞれ繰り返す
要素を表示する
繰り返し終わり
日本語らしい書き方
それぞれ繰り返し文は、次のように書くこともできます。
名前一覧は、{「裕太」,「健司」,「智美」,「直子」}
名前一覧のすべての名前についてそれぞれ繰り返す
名前を表示する
繰り返し終わり
繰り返しの動きを変える
繰り返し文の動作を変えることができます。
繰り返しを抜ける
繰り返し回数に関係なく、繰り返しから抜け出すには、「繰り返しを抜ける」文を使います。
3回、変数にカウントしながら繰り返す
「わん」を表示する
繰り返しを抜ける
繰り返し終わり
繰り返しを続ける
繰り返し文の処理を飛ばして、処理をはじめに戻すには、「繰り返しを続ける」文を使います。
3回、繰り返す
「わん」を表示する
繰り返しを続ける
//この次からは実行されません
「にゃん」を表示する
繰り返し終わり