プロデルにおけるオブジェクト
プロデルでは、画面に表示される部品や、特定の機能を実行するために
必要な命令をまとめたものを、オブジェクト(もの)と見立てて操作します。
オブジェクトには、2つの要素があり、オブジェクト固有の情報(人で例えれば、名前や年齢)と、
オブジェクトが行う行動(例えば、食べる、寝る)があります。
プロデルでは、種類を宣言することでオブジェクトを作ることができます。
JavaやC#などの一般的なプログラミング言語がサポートする
オブジェクト指向プログラミングと操作や仕組みは似ていますが、
完全に同じではなく、また厳密な意味でのオブジェクト指向プログラミング言語ではありません。
プロデルで利用可能なオブジェクト
プロデルでは、宣言した種類以外にも、標準でオブジェクトが用意されています。
ウィンドウやボタンなどの画面上の部品や、音楽・ビデオ再生、
インターネット操作を行う機能を持つものなど、多数のオブジェクトが利用できます。
利用できるオブジェクトは、「リファレンス」をご覧ください。
また、プロデル対応のプラグインを使うことで、さらに多くの機能を利用することができるようになります。
オブジェクトの作成
一部のオブジェクトを除いて、オブジェクトはそのままでは利用できません。
オブジェクトを利用するためには、オブジェクトを作成する必要があります。
「作る」文でオブジェクトを作成できます。
オブジェクトを作る
【オブジェクト名】という【種類名】を作る
【オブジェクト名】
作成するオブジェクトの固有の名前を書きます。
作成したオブジェクトを利用する際は、この名前を書きます。
【種類名】
作成する部品の名前または種類の名前を書きます。
例えば、ウィンドウを作る場合は、「ウィンドウ」を書きます。
例
//窓という名前のウィンドウを作ります
窓というウィンドウを作る
窓を表示する
待機する
オブジェクトの利用
オブジェクトを作成すると、そのオブジェクトが持つ命令や設定項目を利用することができるようになります。
オブジェクトで使うことができる命令の記述方法や、設定項目は、オブジェクトによって異なります。
基本的には、次のように書きます。
手順を呼び出す
手順とは、オブジェクトが持つ動作のことです。手順によって指定する助詞は異なります。
【オブジェクト名】:【補語】・・・【動詞】
このうちの【補語】は、【値】と【助詞】の組みを表します。【動詞】は、手順名を表します。
また【オブジェクト名】に続いて「:」を書いた場合、このオブジェクトは、レシーバオブジェクトとして扱われます。レシーバオブジェクトが指定されていると、そのオブジェクトの種類を持つ手順が実行されます。
ただし、多くの場合、手順によってレシーバオブジェクトを指定する助詞が決められています。手順のレシーバ補語は、リファレンスの各手順の説明に掲載されています。
例えば、「ウィンドウ」種類の「表示する」手順は、レシーバ補語の助詞が「を」なので次のように書きます。
【オブジェクト名】を表示する
設定項目を取得・設定する
ウィンドウのタイトルや背景色などのオブジェクトが持つ属性のことを設定項目と呼びます。
【オブジェクト名】の【設定項目】を【内容】に変える
例文
窓というウィンドウを作り、タイトルや背景色を変えます。
窓というウィンドウを作る
窓のタイトルを「こんにちは」に変える
窓の背景色を水色に変える
窓を表示する
待機する
イベント手順
イベント手順を持つ種類では、次のように書くこと
「作る」文で【変数名】を指定すると、生成されたオブジェクトのイベント手順と、同じ種類スコープにある手順が自動的に対応付けられます。
イベント手順に対応付けられる手順は、名前が次のような書式で指定された手順です。
- 《変数名》の《イベント手順名》時
- 《変数名》が《イベント手順名》時
OKボタンというボタンを作る
OKボタンがクリックされた時の手順
//対応付けられます
終わり
次は 3.種類を定義する