判断文
指定した判断式に応じて、処理を分岐するには、「もし」文を使います。
判断文の書き方
判断文は、次のような書式で書きます。
もし【条件】なら /* 正しい時の命令文 */ でなければ /* 違う時の命令文 */
もし【条件】なら
/* 条件が正しいときに実行する命令文 */
もし終わり
【条件】
判断する条件式を書きます。
または、真偽値を書くこともできます。
条件が正しくない場合
条件式が正しくないときに、実行するプログラムを書くことができます。
もし【条件】なら
/* 条件が正しいときに実行する命令文 */
そうでなければ
/* 条件が違うときに実行する命令文 */
もし終わり
条件が違った時に、次の条件について判断させることもできます。
もし【条件】なら
/* 条件が正しいときに実行する命令文 */
他でもし【条件】なら
/* 最初の条件が違い、次の条件が正しいときに実行する命令文 */
そうでなければ
/* すべての条件が違うときに実行する命令文 */
もし終わり
※「そうでなければ」のほか、「でないなら」、「他なら」と書くこともできます
例
例 文字判断を行います
メッセージは、「こんにちは」
もしメッセージが「こんにちは」なら
「正しい」を表示する
そうでなければ
「違います」を表示する
もし終わり
例 条件式によって処理を分岐する場合
“他でもし”を使うことで、条件に応じて、実行する命令を書くことができます。
数字は、1
もし数字が1なら
ーー1の時
処理1
他でもし数字が2なら
ーー2の時
処理2
でないなら
ーーそれ以外の時
処理3
もし終わり
例 「数字」変数に入れられた数値を比較します。
正解は、123
数字は、入力画面で「数値を入力してください」を入力したもの
もし数字が正解なら
「正しい」を表示する
他でもし数字が正解より大きいなら
「[数字]より小さい」を表示する
他でもし数字が正解より小さいなら
「[数字]より大きい」を表示する
もし終わり
条件式を数学表記で書くこともできます。
正解は、123
数字は、入力画面で「数値を入力してください」を入力したもの
もし数字=正解なら
「正しい」を表示する
他でもし数字≧正解なら
「[数字]より小さい」を表示する
他でもし数字≦正解なら
「[数字]より大きい」を表示する
もし終わり
条件の書き方
書くことができる条件式は、次のようになります。
優先度 | 条件式の表記 | 意味 |
---|---|---|
高 |
□=◇ | □と◇が等しい |
□≠◇ | □と◇が等しくない | |
□>◇ | □が◇より大きい | |
□<◇ | □が◇より小さい | |
□≧◇ | □が◇以上 | |
□≦◇ | □が◇以下 | |
【条件式】でない | 【条件式】が正しくない | |
□が◇ | □と◇が等しい | |
□が◇より大きい | □が◇より大きい (□>◇と同じ) | |
□が◇より小さい □が◇未満 □が◇より下 |
□が◇より小さい (□<◇と同じ) | |
□が◇以上 | □が◇以上 (□≧◇と同じ) | |
□が◇以下 | □が◇以下 (□≦◇と同じ) | |
《条件式1》または《条件式2》 《条件式1》あるいは《条件式2》 |
《条件1》か《条件2》のどちらかが正しい | |
低 |
《条件式1》かつ《条件式2》 | 《条件1》と《条件2》のどちらも正しい |
※“□が◇”の代わりに“□が、◇”、“□は、◇”と書くこともできます。
2つ以上の条件を同時に判断する
「かつ」と「または」を使って複数の条件を書くことができます。
( )で囲うこともできます。
数字1は 1
数字2は 2
ーーすべての式が正しい時(And)
もし数字1が1かつ数字2が1なら、「どっちも正しい」を表示する
ーーどれかの式が正しい時(Or)
もし(数字1が1)または(数字2が3)なら、「どっちか正しい」を表示する