2014/08/28更新

手順とは

プログラムの小さな固まりに分けたものを「手順」と呼びます。

他のプログラミング言語では、関数やメソッドと呼ばれるものに相当します。

手順の書き方

手順を定義するには、次のように書きます。

《手順名》手順

  /* この手順が呼び出されたときに実行する命令文 */

終わり

《手順名》には、手順の名前(動詞)を書きます。

挨拶する

挨拶する手順
  「こんにちは」を表示する
終わり

引数を持つ手順

手順を実行する際に、必要な情報(引数)を指定する場合は、次のように書きます。

《変数名》《助詞》・・・《手順名》手順

  /* この手順が呼び出されたときに実行する命令文 */

終わり

変数名には、必要な情報を格納する変数の名前を書きます。
助詞には、変数名と対応づけられる助詞を書きます。
手順名には、手順の名前を書きます。

“[変数名]助詞”の部分を実補語と呼び出します。
実補語は、必要な数だけ書きます。その際は“、”で区切って書きます。

例文

次の例では、人を紹介するメッセージを表示するための「紹介する」という手順を定義して呼び出しています。

「太郎」へ「次郎」を紹介する

[相手]へ、[名前]を、
紹介する手順
  「[相手]さん、こちらは[名前]さんです。」を表示する
終わり

結果を返す

手順で行った処理の結果として、戻り値を返すことができます。

手順の戻り値を返すには、次のように書きます。

《戻り値》を返す

《戻り値》で手順を抜ける

《戻り値》には、手順の結果として返す戻り値を書きます。

実補語の省略

省略する実補語を〈 〉で囲むことで、手順を呼び出すの際に、その補語にある助詞を省略できます。

「あああ」を処理する
「いいい」を「へ」で処理する

【値】を〈【オプション】で〉処理する手順
  もしオプションが無でないなら「オプション:[オプション]」を報告する
  値を報告する
終わり


手順のこといろいろ

これ以降は、手順の詳しい機能について説明します。
必要に応じてご覧ください。

局所変数を宣言する

手順内で、次のように書くことで、手順内だけで有効な変数(局所変数)を宣言することができます。

詳しくは、有効範囲とブロックをご覧ください。

変数名種類名

戻り値の型を指定する

指定した型の戻り値を、必ず返すことを明示する場合は、次のように書きます。

《手順名》手順:《戻り値の型》

終わり

《手順名》には、手順の名前を書きます。
《戻り値の型》には、戻り値となる種類を書きます。

“:《戻り値の型》”が書かれている手順では、「~を返す」文を使って、必ず戻り値を返す必要があります。

特殊な書き方の手順 

計算を行う手順や、真偽値判定する手順など、手順の役割によっては、次のような形で書くこともできます。 なお、“:《戻り値の型》”は、書かずに省略することもできます。

《手順名》かどうかを判定する手順:《戻り値の型》

終わり

《手順名》を求める手順:《戻り値の型》

終わり

例文

平均値を求める手順

  ・・・を結果にして抜ける
終わり

正解かどうかを判定する手順

  ・・・を結果にして抜ける

終わり

形式補語

手順名は、単に動詞であるほかにも、述語と動詞を含めて手順名としたい場合があります。

プロデルでは、《手順名》に助詞(「を」「から」「まで」「へ」)が含まれる場合に、助詞で終わる句を形式補語として扱って、残りの句を動詞としています。
つまりプロデルの手順名は、1つの動詞と、0個以上の形式補語で構成されています。

形式補語は、手順名の一部である補語のことです。実補語は手順の引数を表す補語であるのに対して形式補語は、引数としての意味はありません。ただし、実補語と形式補語は、文法上同列に扱われるため、手順を呼び出す際に順番を入れ替えて書けます。

例文 手順名に形式補語が含まれる手順

次のプログラムでは、「データを抽出する」という名前の手順を宣言しています。手順名のうち「データを」という句が形式補語として定義されます。
そのため、例文のように形式補語(データを)と実補語(~を)とは、書く順番を変えられます。

「データ.csv」からデータを抽出する
データを「データ.csv」から抽出する

【ファイル名】からデータを抽出する手順
  ファイル名を報告する
終わり

 

入門編は、以上です!お疲れ様でした☆

次は 実践編