配列とは
3.で紹介した“変数”は、文字や数字などの値を1つだけ格納することができます。
名簿のように複数の値を、一つの変数名に格納するには、“配列”を使います。
配列は、1から順番に割り振られた番号によって、文字や数値を格納したり、取得したりすることができます。
配列に含まれる内容の一つ一つを“要素”と呼びます。
配列をイメージにすると、次のようになります。
配列の書き方
配列は、変数名に続けて番号を( )で囲んで書きます。
番号は、1から始まります。
ーー文字や数値を格納する
【変数名】(【番号】)は、【式】
ーー値を取得する
【変数名】(【番号】)を表示する
なお、事前に配列の個数や型を宣言する必要はありません。
例 配列の操作
「果物」配列の1番目から3番目までに文字を格納して、順に表示しています。
果物(1)は、「りんご」
果物(2)は、「バナナ」
果物(3)は、「ぶどう」
果物(4)は、「なし」
果物(1)を表示する
果物(2)を表示する
果物(3)を表示する
果物(4)を表示する
一度に配列へ値を格納する (配列定数)
上記の例では、変数の1番目から3番目までに順番に文字を格納していますが、
{ }を使うことで、配列へ一度に値を格納することができます。
ーー配列へ一度に格納する
【変数名】は、{【1番目の値】、【2番目の値】、【3番目の値】、・・・}
例 配列へ一度に格納する
果物は、{「りんご」、「バナナ」、「ぶどう」、「なし」}
果物(2)を表示する ーー「バナナ」と表示されます
[応用] 文字列から配列へ変換する
プロデルでは、文字列から配列へ変換するには、「区切ったもの」手順を使います。
例 「、」で区切られた文字列から配列へ変換する
やさいは、「にんじん、トマト、きゅうり」を「、」で区切ったもの
やさい(2)を表示する //文字列が配列として扱われます
例 配列の内容の取得
一方、文字列を指定する部分で配列を指定すると、配列の要素をカンマで区切った文字列へ変換できます。
果物(1)は、「りんご」
果物(2)は、「バナナ」
果物(3)は、「ぶどう」
果物を表示する //「{りんご,バナナ,ぶどう}」と表示されます
[互換性] TTSneoユーザへのメモ
TTSneoでは、配列および辞書は、すべて一つの文字として保存されていました。
そのため、要素に配列の区切りを表す「、」等が含まれる場合、「{**}」といった特殊な記号に置き換える処理が必要になり、
また、データ量が増えると、その分、処理速度が低下する問題がありました。
プロデルでは、変数が、文字、数値、配列、辞書のどれかによって適切な方法で情報が格納されるようになり、快適に動作するようになりました。
配列の高度な操作
ここで取り上げた以外の配列の操作については、「配列(応用編)」で説明しています。