プロデルの式

プロデルでは、【値】に指定する式として、文字と数値、変数、計算式があります。

文字

文字列を表す場合は、「 」で囲みます。

こんにちはを表示する

数値

数値は、全角、半角を問いません。負の数や小数点も表すこともできます。
また、数値を文字列として扱いたい場合のみ、文字と同様に「 」で囲みます。

123を表示する

数値のデータ型

数値の内部型には、次のデータ型があります。

  • 固定小数
  • 長整数
  • 整数
  • 浮動小数
  • 倍浮動小数

16進数表記

数値を16進数表記で指定するには、先頭に「0x」を付けて書きます。

0xFFを表示する

変数

値を記憶するものです。
利用する前に型を宣言する必要はありません。

メッセージは、「こんにちは」
メッセージを表示する

変数については、「変数」の章をご覧ください。

また、配列や連想配列(辞書)も利用することができます。
詳しくは、「配列」の章または「辞書」の章をご覧ください。

算術式

式には、値を取得できる手順や計算式があります。
これらは、[ ]や( )で囲むことで、明示的に式であることを表すことができます。

メッセージは、「こんにちは」
メッセージのカタカナ
を表示する

100*1.5を表示する

 

文字列内での式展開

式展開

文字列(「 」)の中に、数値、変数、式を[ ]で囲むことで、文字や計算式を組み合わせて、一つの文字として表すことができます。

次の例では、計算式がメッセージ文字列中に書いています。
プログラムが実行されると、[ ]に書かれた式が計算され、
その部分が計算結果に置き換わります。

値段は、120
「お会計は、値段×1.05円です。」を表示する

 

「「 」」構文

「「 」」構文は、[ ]による式展開が適用されない文字列定数の構文です。

通常の「 」で囲った文字列定数構文では、“[”と“]”が式展開を表す記号であり、
また“」”が文字列の終わりを表す記号になっています。
そのため、正規表現やSQLを書く目的で、文字列定数を使う場合に、
これらの記号についてエスケープする必要があります。

「「 」」構文では、“[”・“]”・“」”の記号が通常の文字として扱われるため
多くの場合でエスケープの必要がなくなります。

構文の比較

ーー時刻が評価されます
「 [時刻] 」を表示する

ーー書いたまま表示されます
「「 [時刻] 」」を表示する

 

“]”や“」”を入力するには

“[”や“」”は、特別な意味を持つ記号のため、文字列中に直接書くことはできません。

これらの文字を表示するには、次のように書きます。

プロデル][日本語]」を表示する

特殊な書き方の例

結果の文字列 プログラム内の書き方
「こんにちは」 「「「こんにちは」」」
「「 「「「「」」

ブロック文 

ブロック文は、手順を式として渡すための表現です。
ブロック文を使うことで、匿名手順を定義できます。

文は、「こんにちは」を表示する
文を実行する

範囲定数

範囲定数は、値の範囲を表す範囲型を定義するための定数です。

《開始値》~《終了値》

30~50のすべての値についてそれぞれ繰り返す
  値を報告する
繰り返し終わり